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プロの厳しさを痛感…それでも前進する西智子「‟信じること“しかやっていない」
■放送情報 『ゴルフW』 毎週土曜日夜8時~放送中!
BS松竹東急で毎週土曜夜8時から放送中の『ゴルフW(ダブル)』。アマチュアのメンバーペアが、女子プロペアを相手に、自分たちのホームコースで対戦するゴルフ番組です。今回は、2023年最後(12月30日)と2024年最初(1月6日)の放送回に登場した西智子プロのインタビューをお届け。地元・神戸愛の伝わるエピソードや、ゴルフをプレーする後輩への思いなど、熱く語ってくれました。
1996年8月29日生まれ。兵庫県出身。
6歳でゴルフを始め、中学・高校生時代は地元兵庫や関西の大会でタイトルを獲得した。2016年のプロテストに合格。所属する江崎グリコ主催のゴルフ教室に講師として参加し、子どもたちの指導にもあたる。
◆「何やっとんねん!」愛のある応援を感じて
――ご出身は兵庫県の神戸だそうですね。ゴルフをプレーする環境としては良い街でしたか?
西:兵庫県はゴルフ場がすごく多くて、小さいときからゴルフの環境はめちゃくちゃ良かったです。それに、兵庫県はツアーが多いので、地元で応援してくださる方の愛はすごいですね。キツい関西弁で「何やっとんねん!」って言われますけどね(笑)。きっと私のことを娘だと思って、応援してくれています。
――ゴルフウェアやグッズに関して、好きな色やこだわりはありますか?
西:(ウェアを提供してもらっている)VIVA HEART(ビバハート)さんは、神戸に本社があるブランドで、地元でお世話になっていて。このウェアのおかげで、モチベーションが上がったりもします。
色だと、私って‟黄色担当“のイメージなんですよ(笑)。昔から、パキッとした色が好きです。
◆先輩女子プロの活躍がなければ「今の私たちはない」
――現在、江崎グリコ所属ということで、特に好きなグリコの商品は何ですか?
西:もちろん全部好きですが、中でも「パワープロダクション」という栄養系のシリーズがあるんです。今年の夏はすごく暑くて大変でしたが、そういうときにも助けられましたし、サプリメントなどもあり、ずっとお世話になっています。
――江崎グリコ主催のゴルフ教室で、講師もされたそうですね。
西:子どもたちに指導しているのですが、めちゃくちゃ可愛くて。教えるのも楽しいので、私にとっても良い機会です。
――ゴルフをしている後輩や子どもたちに対しての思いなどはありますか?
西:とにかく、ゴルフを楽しんでほしいですね。
あとは、「ゴルフは男子のもの」と思われていた時代があって、それが宮里藍(みやざとあい)さんや先輩方のおかげでガラッと変わりましたが、やっぱりそれって本当にありがたいことだと思うんです。あの方たちがいなかったら、今の私たちはないですから。だから、これから出てくる若い選手たちが、‟女子ゴルフは注目されて当たり前“とは思わないでほしい。代々やってきた先輩方がいるという意識で取り組んでいけば、女子ゴルフはずっと応援していただけると思います。
◆海外メジャーは「手の届かないほど遠いものじゃない」
――BS松竹東急では、海外メジャー大会を生中継しています。西プロは、海外メジャー大会への憧れの気持ちや思い入れなどはありますか?
西:小さい時から、ずっと憧れはあります。日本でも女子ゴルフが人気になってきましたが、やっぱり海外とのレベルの差はあるなと感じます。でも、私の年齢の変わらない若い選手も出場していますし、手の届かないほど遠いものじゃないと思うので、しっかり自分がやれることを積み重ねていくだけですね。
――「自分がやれることを積み重ねていく」というのは心身ともに大変なことだと思いますが、メンタル面では、どのようなことを考えていますか?
西:野球もバスケもバレーボールも、プロの世界って半端ないじゃないですか。小さい頃からプロを目指して、実際になるのもすごいことだけど、正直プロになってからがもっとキツい。それを自分が経験してみて、他のスポーツ選手もみんな、多分「自分を信じること」しかやっていないと思ったんですよね。結局は自分次第。他人のミスを期待したって無理なんです。
すごい人たちって実力があるのはもちろんですが、プラスアルファで、そういうメンタルの人。「私なんて…」みたいな人を神様は選ばない。勝負の世界って、そうなんじゃないかな。