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2023年USLPGA予選会「Q-school」参加した日本人選手の結果は?
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アメリカ女子ツアーのUSLPGA予選会「Q-school」と日本女子ツアーJLPGAのQT(クォリファイングトーナメント) は、どちらも翌年のシーズン出場権をかけたトーナメントです。
・JLPGA「QT」:2週連続で開催される2ステージ制の合計144ホールのトーナメント
・USLPGA「Q-school」:8~12月に開催される3ステージ制の合計252ホールのトーナメント
このようにトーナメントの日程を比べてもUSLPGA予選会「Q-school」がどれだけハードな戦いになるか想像できます。
USLPGA予選会「Q-school」の最終ステージ「Qシリーズ」とは
USLPGA予選会「Q-school」の最終決戦の舞台である「Qシリーズ」には、以下の参加資格に該当する選手が参加可能です。
【「Q-school」最終ステージの「Qシリーズ(6日間108ホール)」参戦資格 】
・ステージ2を突破した選手
・LPGAツアーのランキング101位~150位の選手
・LPGA下部ツアーのエプソンツアー賞金ランキング11位~35位タイの選手
・LET(ヨーロッパツアー)ランキング10位までの選手
・エントリー締め切り日時点の世界ランキング75位までの選手
そして、この最終決戦「Qシリーズ」の成績によって、獲得できるツアーステータスは以下のようになっています。
・上位20位タイまで:カテゴリー14のLPGAツアーステータス獲得
・上位45位タイまで:カテゴリー15のLPGAツアーステータス獲得とカテゴリーCのエプソンツアーステータス獲得
・上位 45 位タイ以外:エプソンツアーステータス獲得
つまり「Qシリーズ」に進出さえできれば、下部ツアーのエプソンツアーには参戦できます。しかしながら上位20位までに入り、リシャッフル (※出場優先順位の見直し。例年5月と7月の2回)までより多くの大会への優先出場が可能となるカテゴリー14のLPGAツアーステータスを獲得することが最大の目標となっています。
USLPGA予選会「Q-school」の最終ステージに参戦した日本人選手
「Q-school」の最終ステージ「Qシリーズ」には、世界ランキング75位以内にいる西郷真央と吉田優利、第2ステージを突破した馬場咲希が参戦。昨年は、勝みなみがカテゴリー14、西村優菜がカテゴリー15のツアーステータスを獲得。2人ともリシャッフルまでに出場した試合で活躍し、結果的に参戦初年で翌年のシード権を獲得しています。
ここでは、今年「Qシリーズ」参戦した3選手の結果をご紹介します。
◇西郷真央
最終結果:トータル26アンダー/2位タイ
最終日をトータル24アンダーの3位からスタートし、4バーディー・2ボギーの「70」で上手くまとめて2位タイ。見事、カテゴリー14のLPGAツアーステータスを獲得した。
◇吉田優利
最終結果:トータル19アンダー/7位タイ
最終日をトータル21アンダーの4位からスタート。2ボギーの「74」とスコアを落としたが、他の選手も伸び悩んでいたため7位タイでフィニッシュ。西郷真央と同じく、カテゴリー14のLPGAツアーステータスを獲得した。
◇馬場咲希
最終結果:トータル5アンダー/62位タイ
最終日をトータル7アンダーの49位タイからスタート。スコアを伸ばすしかない状況の最終日だったが 、バーディーが取れず2ボギーの「74」で終えて62位タイという結果に終わった。
残念ながらLPGAツアーステータスは獲得できなかったものの、下部ツアーのエプソンツアーステータスは獲得している。さらに日本女子ツアーの下部ツアーであるステップアップツアーの出場資格もあり、もし主催者推薦がもらえれば最大8試合はレギュラーツアーにも出場可能である。2024年シーズンをアメリカと日本のどちらを主戦場として選ぶのか注目される。