1話
17世紀、朝鮮王朝中期。即位時の功臣イ・ウォノの息子ギョムは、幸せな生活を送っていた。ある日、ウォノが謀反の罪を着せられた上、ギョムの目の前で暗殺される。
何とか刺客の手から逃れるが、衝撃のあまり記憶喪失となってしまったギョムは「ヨン」という名で庶民のセドル、タン夫婦の実子として育てられ、遊んでばかりの毎日を過ごしていた。
だが、ギョム(=ヨン)の生存を知った刺客が再びヨンを狙うことに。追われる中、ヨンは殺害された父親と生き別れた母と妹の記憶を取り戻し、家族を破滅に追い込んだ人物を捜し出し、仇を討つことを心に誓う。
父を刺した剣の文様だけを手がかりに、両班(貴族)の家に忍びこみ、現場に一本の梅の枝を残すことから“イルジメ(一枝梅)”と呼ばれ、権力者を懲らしめる義賊として庶民の間で英雄と化していく…。