視聴方法について
#13
桂が朝から「二十五番」と言ってはソワソワしている。二十五番とは久昌寺のことだと聞いた多美は、自分も北と久昌寺で待ち合わせているが、桂の相手が誰なのかが気になる。
秩父の郊外で細々と営業を続ける温泉旅館「二上」には美しい姉妹・多美と桂がいた。そこに東京から快活な青年・晴彦が湯治客としてやってくる。多美と桂は、晴彦への恋をきっかけに争うことになるが、秩父の開発を目指す大手観光会社から派遣された晴彦の真の目的は、姉妹の旅館を買収することだった。