猪熊夫婦は勝浦ののどかな田舎町で、地域住民とふれあいながらのんびりと暮らしている。そんなある日、町の林道で一部が白骨化した男性の死体が見つかる。死体と一緒に埋められていたのは、画家の卵・五十嵐浩一のスケッチブックと、血糊のついた包丁。3か月前に埋められたものと予測された。しかしDNA鑑定の結果、包丁についていた血液は浩一のものだったが、死体は浩一ではなかった。
死体は誰なのか?何故浩一の血が付いているのか?謎が深まる中、浩一の高校の同級生・牧原が何者かに殺される。やがて猪熊夫婦は犯人が意外な人物であることを知る。