竹井洋一の夢はシンガーソングライターだ。しかし、路上ライブでは恋人のすみれにサクラをしてもらっている。そんな彼の父親は昔ながらの町工場「竹井ボタン」の社長を勤めているが、洋一の夢を反対していた。ある日、父が倒れたと電話が入り 急いで病院へ駆け付けた洋一だが、そこには元気な父の姿があった。
父が不在の工場の手伝いを頼まれ、取引先に商品を届ける洋一。父の作るボタンが、界隈では有名だということ、そして実は、父が洋一の音楽の話を周りにしていたことを知る。公園でうなだれていると、一匹の黒猫が現れる。ふらふらと猫についていくと、そこには『はち巻岡田』が。