さまざまな想いのこもる手紙を、季節も天候も問わず届ける。そんな郵便配達を長年勤めた男が、息子に引き継ぐため最後の「旅」に出る。その道中で息子が初めて知る父の姿と母の想い。そして、郵便を待つ人々の想い。
１９８０年代初頭、中国湖南省の山岳地帯。長く郵便配達を勤めた男が、息子と一緒の最初で最後の「旅」に出る。息子は寡黙で留守がちな父に心の隔たりを感じていたが、人々の信頼を集める姿に尊敬の念を抱く。