京都府警の女性検視官・江夏冬子のもとに、「女雛が朱に染まる時、天罰が下る」という殺人予告が届いた。その直後、血で染まった女雛と共にある夫婦が他殺体で発見される。続いて華道の師範で、清華病院理事長夫人である幸子も何者かによって毒殺される。２つの事件は複雑に絡み合い、幾人もの容疑者を浮かび上がらせる。
殺害された春山夫婦は以前、交通事故で３歳の女児を死亡させた事実があり、殺害現場に残された女雛はその女児が持っていたものと判明する。警察は行方不明となっている女児の母親・真純に嫌疑をかけ、その行方を追う。また雪子とトラブルを抱えていた教え子や病院の医師なども容疑者として浮かび上がる。
そんな中、冬子は…？！