【第32話】
文禄2年、朝鮮に渡っていた景勝と兼続に帰国の命が下ります。秀吉と淀の間に男子・拾(ひろい・後の秀頼)が生まれたのです。秀吉の養子・秀俊(後の小早川秀秋)は秀吉に疎んじられ、翌年小早川家へ養子に出されます。秀吉は拾のために伏見城建設を上杉に命じ、景勝と兼続は京に入ります。その夏、兼続にも長男が誕生。やがて伏見城が完成し、越後に戻った兼続は子らの教育係となった利休の娘・お涼と再会します。
【第33話】
文禄4年、景勝は兼続に上杉の執政を任せます。一方、秀吉はおいの関白・秀次に謀反の疑いをかけ、切腹を命じます。秀次と懇意な政宗も疑われますが、家康のとりなしで事なきを得ます。秀吉はわが子・拾(ひろい・後の秀頼)への忠誠を誓う起請文(きしょうもん)を諸大名に提出させます。家康は三成を激しく責めます。三成の苦難を案じた兼続は、国政を合議制にすることを提案し、利家の助力で秀吉の了承を得ます。