【第34話】
慶長2年9月、兼続は三成に内密に呼ばれます。そこには、病に伏した秀吉がいました。秀吉は家康を恐れ、徳川を抑えるため上杉に会津への国替えを頼みます。景勝の母・仙桃院は、弟・謙信の遺骸とともに越後に残ることを決意します。翌年、秀吉から上杉に正式に国替えの命が下り、会津から陸奧へ国替えを命じられた政宗は怒ります。国替えを間近に控えた景勝と兼続は八海山に登り、越後の景色を眺めます。
【第35話】
慶長3年8月、利家にあとを託し、三成らに見とられて秀吉が亡くなります。諸大名が伏見城に集結し、その席で家康は三成を叱責します。大坂城へ移った淀は諸大名に秀頼への忠誠を誓わせますが、家康はあいまいにしたまま、暗に上杉や三成を批判します。兼続が発言の撤回を求めても、家康は応じません。兼続は家康を討とうとする三成を挑発に乗るなと諭し、事態の収拾を求めて利家のもとに出向きますが…。