深い孤独幸雄を連れて家を出た澪は、真帆のもとに身を寄せる。 和美が真帆のアパートを訪ねてくる。久しぶりに3人で顔を合わせた母と娘たち。それぞれの思いがあふれて、涙が止まらない。澪から祐輔のことを聞かされた和美は、将士に謝罪にいく。澪にとって将士はかけがえのない存在のはずだ、と和美は訴えるが、将士は深く絶望していた。
愛人志願孤独に苛まれる将士が、真帆と強引に関係を戻そうとする。将士が憐れになった真帆は抵抗をやめるが、自分の愚かさに気づいた将士は、声を殺して泣く。 そのとき澪が帰る。双子の絆を見せつけられ、自分の負けを思い知らされた将士は、2人の女を愛したあげく、暗闇にさ迷う惨めな自分を自分であざ笑う。
神様の意地悪卓也の子・亜紀子に愛情がわいた真帆は、卓也に求婚する。卓也は、自分の中にはまだ泰子が生きている、と言って、きっぱりと断る。悲しむ真帆に、澪も和美も、母親になることは簡単なことではない、と忠告するのだった。
戻れない二人それぞれの孤独を抱いた真帆と将士が、スナックで偶然顔を合わせる。2人は互いの孤独を慰めようとするが、もう、もとの2人には戻れないことを思い知らされるのだった。 卓也の子への愛しさが募り、自分を母親にさせてほしい、と卓也に懇願する真帆。心を動かされた卓也は、真帆とともに赤ん坊を迎えにいく。
失いたい記憶澪は車に跳ねられそうになった莉花と幸雄を庇い、意識不明で病院へ運ばれる。まもなく、意識を取り戻した澪の耳に、その目覚めに気づかない真帆と将士の会話が聞こえてくる。幸雄を自分の子と認めて、一緒に暮らす、という将士だが、澪のことはどうしても許せない、と苦悩する。澪は眠ったふりを続ける。
悲しい芝居家族や真帆の幸せのために、自分自身を消し去ろうとした澪は、記憶喪失のふりをする。澪の芝居を見抜いた真帆は、澪の心を開くことができるのは将士だけだ、と将士に訴える。