異常な嫉妬澪の様子が変なのをいぶかしむ将士に、澪は将士と真帆の関係を知っている、と祐輔が非難の目を向ける。 眠れない夜を過ごす真帆のもとへ、澪が訪ねてくる。昔のように一緒に寝てもいいか、と上がり込む澪に、不安がこみあげる真帆。
憎みあう姉妹澪が置いていった切り刻まれた手紙の束を見た真帆は、恐ろしくて将士を呼び出す。それでも、地の果てまで一緒に生きていこう、と燃えるように抱き合う真帆と将士。全てを見ていた澪は、絶望的な悲鳴とともに2人の前に姿を現すと、悲しげな笑顔を浮かべ、去っていった。
愛の罪澪を自殺未遂に追い込んだ罪の意識から、真帆も自ら死を選ぼうとする。愛の罪で地獄に堕ちても生き続けろ、と叱りつける卓也。 いよりが真帆との取引を中止する。友禅作家としての自信を砕かれ、筆が止まる真帆。心配した卓也は、和美に相談。2人の話を聞いていた澪は、真帆の自分への献身的な愛を思い知らされ、涙があふれる。
進呈された夫真帆の犠牲で自分の幸せが成り立っていたのを思い知らされた澪。今度は真帆が幸せになる番だと思い、将士をあげる、と真帆にきりだす。 澪が退院。将士の衣類をすべて真帆のもとへ送りつける。唖然とする真帆に、真帆なら苦しみと一緒に、将士を引き受けてくれることを信じている、と毅然として語る澪。
愛の不条理将士を追い出した澪は、いよりによね屋から出て行くよう言われるが、祐輔が取り成してくれる。 祐輔が将士と別れるよう真帆に頼みにくる。全ては自分の弱さが招いたことだ、と自分を責める真帆。
少女の涙罪深い愛に苦しむ真帆が、友禅を捨てる決心をする。心痛む卓也は、真帆が道を外れるのを止めてほしい、と澪に頼みにいく。真帆を友禅に引き合わせたのは澪だから、と…。 若い女性客が真帆に仕事を頼みにくる。仲の良い姉妹のための訪問着だったが、荷が重過ぎる、と言って真帆は断る。
義弟の思い2人の愛が莉花まで傷つけ、真帆と将士は苦しむ。このまま将士にすがって生きるのは耐えられない真帆は、もう一度友禅と向き合う決心をし、先日の女性客に、仕事をさせてもらうよう頼みこむ。しかし新たな気持ちで取り組んだ仕事が、実は澪のお膳立てだとわかり、愕然とする。
愛の衝動祐輔から愛を告白された澪は、祐輔の口づけを受け入れるが、次の瞬間義姉としての自分を取り戻し、過ちを犯さずにすむ。祐輔は告白をした後悔と、報われない愛の苦しみに苦悩し、再び発作に襲われる。
水垢離澪への狂おしい愛から、祐輔が澪の口紅を自分の唇にぬったり、澪の着物に顔を埋めたりする。祐輔の体を心配して立ち寄った将士は、祐輔の異様な様子に唖然とする。祐輔は将士につかみかかると、2度とこの家に足を踏み入れるな、と将士を追い出そうとする。
秘密の情事祐輔の純粋な愛に、澪の心もいつしか祐輔に惹かれていった。澪は熱い思いを祐輔にぶつけると、その夜、祐輔とともに過ごす。澪に愛され、生きる気力を取り戻した祐輔は、店を手伝い始める。 澪と祐輔が2人きりで愛し合っている夜、将士が突然、やってくる。