ブンデスリーガ熱狂塾
第1回「日本人選手にとってのブンデスリーガ」
2024年11月01日
ドイツ・ブンデスリーガ24/25
11月3日(日)夜7時より放送を開始する「サンデーサッカー ドイツ・ブンデスリーガ24/25」。一体どんなサッカーリーグなの?と、思っている方もいるのでは。そこで「ブンデスリーガ」がもっと “楽しく” もっと“おもしろく”なるコラム連載がスタート!
「ブンデスリーガ」は世界で最も熱狂的なリーグだと言われていることをご存知でしょうか。ドイツ在住歴もあるスポーツライター・コメンテーターとして活躍するミムラユウスケさんが、熱狂のポイントを語ります。初回は、なぜ日本人選手が海を渡り、ドイツでプレーをするのか?日本選手にとってブンデスリーガはどのような存在なのか?を紐解いていきます。

第1回「日本人選手にとってのブンデスリーガ」
日本人にとって、ブンデスリーガの魅力はどこにあるのか。
一言で表すなら、「遠くて近いトップリーグ」となる。
サッカーの本場・ヨーロッパの主要リーグのなかには、EU圏の外からやってくる選手に対して高いハードルが課されているケースが多い。例えばスペインのように、EU圏外の国の国籍と、特別に認められた一部の国や地域以外の選手は1チームに3人しか登録できないという制限がかかるリーグもある。この場合は、EU圏内の選手が圧倒的に有利になる。
ところが、ブンデスリーガは違う。
およそ25人~30人程度で構成されるトップチームのうち、ドイツ国籍を持っている選手が12名以上いれば、それ以外の選手の国籍は問われないのだ。だから、ドイツ国籍を持っていない全ての選手は全て同じ扱いとなり、アジアの極東にある日本人がプレーしやすい環境がある。
そうした経緯もあって、ブンデスリーガでこれまでプレーしてきた日本人選手は、実に44人を数える。
ヨーロッパサッカー連盟のUEFAがリーグごとのランキングを出しているのだが、そこにはイングランド、スペイン、フランス、イタリア、ドイツのリーグがトップ5の常連で、これらは「ヨーロッパ5大リーグ」と呼ばれている。
その中で、日本人が歴代でもっとも多くプレーしてきたのは、もちろんドイツのブンデスリーガだ。
それだけではない。日本代表の歴史を振り返っても、ブンデスリーガの役割は大きい。
サッカー日本代表の通算出場試合数のトップ25に入った選手のうち、ヨーロッパ5大リーグでプレーした経験のある選手の人数は以下の通り。(2024年10月末現在)
ブンデスリーガ:8人
イングランドのプレミアリーグ:5人
イタリアのセリエA:5人
フランスのリーグアン:3人
スペインのラ・リーガ:2人
ブンデスリーガでプレーした経験のある選手がもっとも多いのだ。
なお、選手の顔ぶれ、出場試合数とそのランキングは以下の通り。
3位:125試合、吉田麻也
5位:119試合、岡崎慎司
7位:114試合、長谷部誠
11位:97試合、香川真司
15位タイ:82試合、稲本潤一
23位タイ:74試合、内田篤人、酒井宏樹、原口元気
また、サッカー日本代表の歴代通算ゴール数のトップ10にもっとも多くの人数を送り出しているのも、ブンデスリーガでプレー経験のある選手たちだ。
3位:50ゴール、岡崎慎司
6位:31ゴール、香川真司
9位:25ゴール、大迫勇也
改めて説明するまでもないが、彼らはこれまでのサッカー日本代表の歴史を語るうえで、欠かせない存在である。
一方で、現在のサッカー日本代表に目を向けてみても堂安律(フライブルク)と板倉滉(ボルシアMG)がスタメンの常連組であり、怪我から戻ってくれば伊藤洋輝(バイエルン)もそこに名を連ねる可能性が高い。
また、今シーズンの活躍を見ていれば、町野修斗(ホルシュタイン・キール)、佐野海舟(マインツ)、チェイス・アンリ(シュトゥットガルト)なども将来的にはサッカー日本代表の中核を担う存在になる可能性が高い。
というわけで、ブンデスリーガは、サッカー日本代表の過去から現在、そして未来を語る上では欠かせない。そして、だからこそ日本人にとって身近で、注目すべきリーグなのだ。
文=ミムラユウスケ
次回は11月15日(金)更新! 隔週金曜日昼12時更新予定
Profile●ミムラユウスケ/スポーツライター、コメンテーター。2006年7月に活動をはじめ、2009年1月にドイツへ渡る。ドルトムントやフランクフルトに住み、ドイツを中心にヨーロッパで取材をしてきた。Bリーグ開幕日の2016年9月22日より拠点を再び日本に移す。著書に「光と影」(武尊と共著)、「心が震えるか、否か」「千葉ジェッツふなばし熱い熱いDNA」(香川真司と共著)、横浜ビー・コルセアーズ「海賊をプロデュース」、「淡々黙々」(内田篤人と共著)。構成に「鈍足バンザイ!」(岡崎慎司)
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