第68話
17世紀朝鮮王朝、第16代王・仁祖は清の侵攻により、冊封国となることを受け入れ、長男のソヒョン世子たちも人質として清に連れ去られてしまう。そんな時代に側室の娘として生まれ、身分により恋人との結婚もかなわないヤムジョン。彼女は、自ら宮廷で生きる道を選ぶ。
8年後、朝鮮に帰国したソヒョン世子と嬪宮カン氏は、清で学んだ西洋の思想や文明を自国の“新たな国作り”にと夢と希望を抱く。異国の文明を取り入れた基盤改革を考案する世子に仁祖は激怒。その後、親子関係は悪化するばかりであったが、その背後には、王が寵愛する側室・ヤムジョンの存在があった。ヤムジョンは自らの欲望と野望のために仁祖を心理的に操り、重臣、王妃や後宮と激しくぶつかっていくのだった…。